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TYNK KABUTOCHO

カフェ

東京都中央区

2026.07

PHOTO:志摩大輔

江戸時代、徳川家康による城下町整備において埋め立てられたこの地は、江戸城を臨む大名屋敷が建ち並ぶ武家地を成していました。兜町という地名の由来とされる兜塚の伝承や鎧の渡しなど、現在もその歴史の痕跡が残されています。

明治維新を迎えると、この地に邸宅を構えた渋沢栄一を中心に日本の近代経済を支える基盤が築かれ、日本初の近代的銀行である第一国立銀行や東京株式取引所が設立されるなど、日本の金融の中心地として発展しました。

そのような歴史を持つ日本橋兜町において計画された、日本古来の漢方の知見を取り入れたカフェインレスのクラフトティーブランド・TYNKの初の実店舗です。

素材づくりから向き合うため、宮崎県延岡市にて無農薬栽培の自社農園を運営し、また、ノンカフェインは味気ない・漢方は飲みにくいというイメージから一歩離れ、毎日飲みたくなるような味わいを追求しています。

ブランドの姿勢を背景に、空間においても過度な装飾や特殊な素材に頼るのではなく、漢方が組み合わせによって身体に働きかけるように、なるべく単純で普遍的な素材を用いながら、最小限の操作で最大限の効果を生み出すことを意図しました。

また、既存の要素はできる限り残し、新たに加えるものと等価に扱うことで、古いものと新しいものが自然と共存する空間を目指しました。古いものと新しいものが共存するその姿を、江戸から明治、そして現在へと歴史を重ねてきた兜町の風景と重ね合わせています。

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